番号 543
タイトル 通直集成材を用いたラーメン構造の設計法
(平成8年4月発行)
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この本のねらい

 当財団は、林野庁の助成を受けて「新木質建材住宅適用技術推進事業」を平成3年度から3年間にわたり進めてきた。この事業の実施に当たっては「木質架構委員会」を組織し、木造の剛接合いわゆる純ラーメン構造を中心とし、木質構造の3階建て程度の架構を普及するため、その構造設計方法の流れについて検討を進めた。委員会では最終成果物として実際に設計に携わる実務者の便に供する実用的な物を作成することを目指した。研究を進めるにあたり、次のようなスタンスを前提とした。

研究対象
 ・木造集合住宅、事務所建築等の3階建てができるもの。
 ・軸組架構一般で、純ラーメンにはこだわらない。
 ・原則として剛接合を目指すが、剛接軸組+壁(ブレース)についても構造的な解明を行う。
 ・集成材、LVLを主要部材とする大断面の構造を主とする。

現状認識
 ・保有耐力設計のためのデータ整備がなされていない。
 ・接合部のめりこみ、せん断、割裂(横引張)の性状が不明確で、その定量化が不可欠である。

研究の流れ
 ・接合具 接合具の設計は、木質構造設計規準(日本建築学会)、大断面木造建築物設計施工マニュ  アル(日本建築センター)を用いて行うが、十分でないところは、基本的な研究開発を試みる。
 ・接合部 接合方法と接合具の組合せにより接合部を類型化し、それぞれの計算の流れ、計算式を提案する。
 ・架構 接合部をモデル化して、木質架構としての構造計算方法を検討する。実務的な建築物の構造計算を試算する。

 3年間の成果として、接合部の設計法の整備、事務所及び共同住宅の構造計算例の提示、そして剛接合部実験、常時微動測定、剛接軸組+耐力壁の実験と検討、剛床の検討、地震応答解析、新しい接合方法の実験、構造設計モデルプランの各部設計などが取りまとめられた。

 本書はその報告書のうち、実際の設計に直ぐ応用できると思われる部分を、改めて編集したものである。その基礎となった研究の細部については「新木質建材住宅適用技術推進事業報告書(平成6年3月、(財)日本住宅・木材技術センター)を参照願いたい。

目次
1部 通直集成材を用いたラーメン構造の設計法
 第1章 鋼板添板/挿入型接合
 第2章 合わせ梁+シアファスナー型接合部
 第3章 引張ボルト型接合
 4章 接合部の回転剛性と耐力のシミュレーション
2部 通直集成材を用いたラーメン構造の構造設計例
 第1章 3階建て木造事務所モデルプランの構造設計例
 2章 3階建共同住宅モデルプランの構造設計例